ジャニーズの初回盤って実在するわけ?

これは私の友人の言葉である。

ひょんな事から友人とサシ飲みをする機会があって、まぁ色々な話をしたのだが大量にある話題の中で突如彼女は、伊野尾くんが好きだと言い出した。彼女が伊野尾くんというワードを出したことにはなかなか驚いた。これは悪い意味ではなく、彼女がジャニーズにキャーキャー盛り上がる感じには見えなかったからだ。というか、これはある意味間違いではなかった。理由は読み進めて頂ければなと思う。

 

彼女はデビュー当時からコンスタントに好きだと言う。JUMPの年下組が中学生の頃、母親に連れられコンサートに足を運んだこともあるらしい。これまたびっくりだ。

 

ここで彼女の節が炸裂する。

「ドラマとか歌番組に出ていればあぁかっこいいなあと思って観るし、雑誌もたまーに読む。でもこの歌良いなあと思ってCD探すじゃん?けど基本的に売ってないよね。DVDとかもメイキング見たいなーとか思うんだけどね。まぁ本当に好きなら予約とかするんだろうけど、そこだよね。なんか、お前が欲しがって求めて思い立った時にはもう遅いんだぞ?って経営者側から言われてるように感じる。そもそも貢ぐとかってよりはただ自分の嗜好であって、気に入れば対価を払う、みたいなことなんだけどな。」

 

批判されないためにも加えるが、酔い+深夜の結果だ。元々口はだいぶ悪い。めちゃめちゃ可愛くて良い子だが本当に口は悪い。そこだけは述べておく。

 

誰かに借りるとかそういうのはなかったの?と聞くと、それはまた違うらしい。

自分の好きなものに決められた額を払うのは当たり前だと答えた。例えば彼女に何か欲しいものがあるが、それはなかなか手に入りにくいものだとする。定価は1万円。それと同じものを私が持っているとして貸し借りは自由。また、同じものを他の誰かは3万円で販売していたとする。

結論、彼女は私に借りもせず、3万円で買うこともしないらしい。これはもう強いこだわりだ。もし実際この状況に置かれたら私は彼女に躊躇なく貸すだろう。しかし本人がそれを良しとしない。そして3万円を払う余裕があったとしても、本来の価格が1万円ならばそれを1万円で買うことが売り手に対する敬意だと言い切る。すげえ奴だ。

たしかに彼女の言い分はわからなくもない。具体的に表すとなると初回盤的なものだろう。で、タイトルの発言に戻るわけだ。正直音源だって気軽に聴けるものとは言いにくい。

ここを掘り下げるとめちゃめちゃ長くなってしまいそうだが、簡単にいうと万人に知れ渡りにくいということだ。と思う。

熱烈なファンはCDやDVDがリリースされれば何形態か購入するだろう。収録されてるカップリングも、特典DVDの内容も違うから。

これを読む人はどう感じるだろうか。早々に予約をして買えば良いのでは?となるだろうか。好きなんだから、努力して買えば良いのでは?となるだろうか。

上手く言えないのだが多分、対する熱量とか個々の収入とかそういうものの違いというよりはもっと根本の話なのだと思う。彼女は売り方に多大なる文句があるわけでもない。

 

普通に聴きたいだけ。普通に観たいだけ。それだけなのだと。

 

彼女が、”コンスタントに好きだ”と言うのはそういうことなのだろう。歌を知り、好きだと思ったらCDを買う、という手順が許されないのだと。深く知りたいと思った頃には時すでに遅し。

 

彼女の話を聞いてさらに思ったことといえば、私としてはメイキングこそ色々な人に観てもらいたいなあと思っている。そういう機会が増えればなあと。しかし、そういう映像はファンだけが観られれば良い、そういうメンバーの姿はファンだけが知っていれば良いと思う人の気持ちもわかる。だから初回盤にしかつかないんだぞ、と。独占したい的なね。難しい。

 

 

伊野尾くん好きの彼女が、初回盤なるものを手にする瞬間は訪れるだろうか。

商法の在り方、彼女のこだわり。どちらかが変わらない限り無理そうだ。

 

 この飲みの時間は割と濃いものとなった。彼女は覚えているだろうか。まぁ忘れてても良いか。